今井政之/眞正/完眞
-Masayuki Imai/Makimasa/Sadamasa-

3世代の世界観、共通する情熱

今井 政之
『ただひたすら土に親しみ、時空の中で炎の神秘に見せられ、自然の生き物たちと対話する貴さを謳歌する中、面象嵌の技法を創出し深化させることが出来た。』と先生は語ります。『日常の感動を大切につねに魂の入った作品を創りたい』先生の作陶に対する真摯な姿勢・情熱は次の世代へしっかりと受け継がれています。
今井 眞正
『人と接するとき、動物と接するとき、自然と接するとき、人はそれぞれ自分の中にあるストーリーと照らし合わせて対峙する。芸術と接するときもまた同じ。ものを創るなかで描いたストーリーが観る人それぞれのなかで広がりを感じるよう、土と炎に向き合っていたい。』眞正先生の作品はおとぎ話や童話のような空想の世界が広がっています。
今井 完眞
『陶という素材には人の作った造形の作為的な部分を和らげ、人工物である作品を自然物の様な状態にする特徴があります。このことが作為的になりがちな私の造形に作品としての深みを与えてくれます。』と完眞さん。モチーフの持つ雰囲気を自然な風合いの陶で表現、リアルな表情の作品は祖父・父から受け継がれた情熱と完眞さんの世界が融合している。

≪今井政之 略歴 -Brief history- ≫

1930 大阪に生まれる
1952 京都青陶会の創立同人となり、楠部彌弌に師事
1972 裏千家鵬雲斎御家元より豊山窯の窯銘を受ける
1978 故郷である広島県竹原市に竹原豊山窯(登窯、穴窯)を築窯
2003 地域文化功労者表彰(広島県)、日本藝術院会員就任
2008 京都府文化賞特別功労賞受賞、紺綬褒章受章
2011 日本文化功労者顕彰
2018 文化勲章受章


 

≪今井眞正 略歴 -Brief history- ≫

1961 京都にて今井政之の長男として生まれる
1988 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻終了
2002 京都市芸術新人賞受賞
2011 “新天地を求めた京焼展”(京都文化博物館)
2015 “器道-京都の工芸”(国立劉海粟美術館(上海市))


 

≪今井完眞 略歴 -Brief history- ≫

1989 今井眞正の長男に生まれる
2011 京都花鳥館賞奨学金2011 最優秀賞受賞
2015 第63回東京藝術大学卒業・修了作品展 三菱地所賞受賞
2016 今井完眞陶展-海-(日本橋三越)
2017 今井政之の藝術と今井家三代展(福屋八丁堀本店)